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ちょっと今から仕事やめてくるネタバレあらすじ原作から!ヤマモトの正体は? [映画]

人気俳優・福士蒼汰さん主演映画「ちょっと今から仕事やめてくる」

ブラック企業で働く入社1年目の隆は、厳しいノルマや過酷な労働環境により精神的に追い詰められていた。

ある日、駅のホームで意識を失い、線路に落ちそうになったところを、ヤマモトと名乗る青年に助けられる。

ヤマモトに出会ったことにより、仕事やプライベートも少しずつ明るさを取り戻していく隆。

しかし、ヤマモトは実は3年前に命を絶っていたことが判明する…

ヤマモトとは一体誰で、何の目的で隆の目の前に現れたのか?

今回は、映画「ちょっと今から仕事やめてくる」の原作小説を読んだので、ネタバレあらすじと感想についてまとめました。

ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

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ちょっと今から仕事やめてくるネタバレあらすじ【前半】


厳しいノルマ、上司からは罵声を浴びる日々、夜遅くまでのサービス残業に休日も鳴り止まない上司からの電話。

中堅の印刷関連企業に勤めて半年の青山隆はある日精神的にも肉体的にも追い詰められ、電車のホームでふらつき線路に落ちそうになったところをヤマモトと名乗る一人の青年に助けられる。

歯磨き粉のCMのように真っ白な歯を見せて「久しぶり」と笑う男は、どうやら小学校時代の友人らしいが隆には見覚えがない。

隆はヤマモトに誘われるがまま一緒に居酒屋に行った。

なんとなく勢いでついてきた隆は、席に座る前にトイレに行きヤマモトにかばんを預ける。

トイレの中で20年連絡を取っていなかった小学校時代の友人に電話をし、ヤマモトについて聞いてみると、どうやら「ヤマモトケンイチ」という男がいたらしい。

それでも隆は思い出せないまま、ヤマモトの元に戻り何で自分のことがわかったのかと尋ねると顔全然変わっていないからと言われる。

最初は不審に思った隆だが話し始めるとずっと前から仲がよい友人だったかのようにとても楽しく時間はあっという間に過ぎていってしまった。

携帯番号を交換し、それから隆は週末や平日でも仕事帰りにヤマモトと会うようになった。

ヤマモトから「休日こそ気合をいれておしゃれしろ」と言われ、寝てばかりだった休日も朝から起きてショッピングにでかけ身なりにも気をつけるようになった。

すると不思議と気持ちが上向きになり、職場でも雰囲気が変わったと言われ、営業成績も少しだけ上向きになった。

隆はヤマモトは仕事何しているかと尋ねるがヤマモトはニートと答え、就職なんてせんでも意外と生きていけるとあっけらかんと答えた。

隆は、何か事情があるのかもしれないと思いそれ以上仕事について深く聞くのはやめた。

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ある日、以前ヤマモトについて電話した友人から電話が鳴り、あれからヤマモトケンイチについて周りの友人に聞いてみたという。

すると、ヤマモトケンイチは今ニューヨークで舞台の仕事をしているらしいと知らされた。

隆は理解できずに言葉を失った。

隆はフェイスブックで「ヤマモトケンイチ」と入力してみると、ニューヨークで舞台関係の仕事をしている「ヤマモトケンイチ」のアカウントを見つけた。

いくつかの写真が公開されておりうっすらと記憶に残る面影があった。同級生のヤマモトケンイチは間違いなくニューヨークにいることがわかった。

あの男は一体誰なのか、ヤマモトという苗字も本名なのか。なぜヤマモトは知り合いのふりをして自分に近づいてきたのか。

すっかり疑心暗鬼に陥った隆は、真相を確かめるべくヤマモトに会う約束をし、翌日、いつもの居酒屋でヤマモトは待っていた。

隆は単刀直入に「同級生ではないだろう」と問いただす。

すると、ヤマモトは「ばれた?同級生と思ってたけど、勘違いやったわ」とあっさりと答え隆は拍子抜けした。

ヤマモトは全く知らん同士が偶然出会ってこんな仲良くなってまさに運命やろと言う。

免許証を見せてもらうと本名は「山本純」年齢は隆よりも3つ年上であることも判明した。

興奮する隆に、山本はもう友達と思われへんか?と言われ、隆はそんなこと思うはずがない、謎も解けたし、まぁいいかと思えるようになった。

ちょっと今から仕事やめてくるネタバレあらすじ【後半】


月曜日の朝は死にたくなるー。

そう思うこともそろそろ卒業しなければいけないと隆は思い始めていた。

このまま受注数を伸ばし、社内で1番優秀な五十嵐先輩と肩を並べられるような営業マンになる、強い決意をしていた。

しかし、事件はその日の午後に起きた。

隆が通いつめていた小谷製菓への納品が指定した紙種と違っていたというクレームが入り、小谷製菓の担当者の野田さんはかなり怒っていた。

部長も激怒し、物凄い勢いで隆のデスクを思いっきり蹴飛ばす。

殴られると思った瞬間、五十嵐先輩が仲裁に入ってくれ隆のフォローをすると部長に説得し、なんとかその場をおさめてくれた。

結果、五十嵐先輩が折り合いを付けてくれ、小谷製菓は料金を大幅に割引することで、間違った紙種をそのまま使ってくれることになった。

野田さんは今回大幅な割引をしたことにより今後の受注も前向きにしてくれると言ってくれた。

今回の取引が上手くいけば、次はもっと大きな受注を受けられるチャンスだったのに隆はミスしてしまい落ち込んでいた。

発注書は何度も確認したのになぜあんなミスをしてしまったのだろうか。後から送られてきた確認書には間違った紙種が記載されていた。

自宅に帰り疲れているはずになかなか眠れず自分のふがいなさに涙が出た。

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翌日から地獄の日々が始まった。

野田さんは、隆に担当を継続することを認めてくれたがそれを部長は許さず、隆は担当を外され、その後の大きな契約は五十嵐先輩が引き継ぐことになった。

隆は、外回りを禁止され部長から毎日のように罵声を浴びせられ、雑用を押し付けられ、次第に精神的に追い詰められていった。

仕事を終えて家に帰る途中ヤマモトに突然声をかけられた。最近は会っておらず、隆はヤマモトと楽しくお酒を飲める精神状態でもなかった。

しかし半ば強引に連れられレストランに行き、隆の様子を見たヤマモトは「会社変えたら?」とあっけらかんと言ってきた。

何でそんなこと言うんだよという隆にヤマモトはなんとなくと答えるが、隆は最近自分のミスについてヤマモトに打ち明けた。

ヤマモトは隆を心配しつつ、何でそこまで言われても仕事やめないのか。そもそも本当に隆のミスなのかと聞いてきた。

隆は確かに自分のミスだと言うが、ヤマモトは疑う。

自分は転職したところで自分は社会で役に立つような人間じゃない。使えない人間を雇ってくれる新しい会社も見つかるはずがない、今の会社にい続けるしかないと隆は落ち込んでいた。

その後もヤマモトはストーカーのように仕事終わりの隆を待ち伏せするようになり、2~3日に1度は現れ色んな店に連れて行かれ転職を勧められる。

なぜヤマモトがこんなにも転職を勧めてくるのか謎だった。

ある日隆は、「そんなにすぐに仕事やめるなんて無理だ」と反論するがヤマモトは「辞表出したらおしまいやろ、簡単なことだろ」と言う。

隆はかちんときた。

「今の時代正社員で就職するって大変なことなんだ」

「正社員じゃないとどうなるんだ。その会社が生涯安泰な保障も無いのに?」

とヤマモトが言う。

隆は「とにかく仕事辞めるのはそんなに簡単なことじゃない」と言うが、ヤマモトは「じゃあ何よりは簡単なわけ?」と食い下がる。

そして、ヤマモトは今まで見せたことの無いような厳しい顔をして隆にとって会社辞めることと、死ぬことどっちの方が簡単なわけ?と聞いてきた。

隆はどきっとし、笑ってごまかそうとしたがヤマモトの表情は真剣だった。

「死のうとしていたやん。初めてあった日、駅でホームから落ちようとしていた」

あれはたまたまふらついただけ、勘違いだよと隆は慌てて言う。

ヤマモトは黙って隆を見つめていたが、その目はものすごく哀しそうな目をしていた。

そして、隆を見つめ

「知ってたから、あの日のお前と同じ表情をしていたやつ」

と言った。

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ある日の休日、隆は一人街をぶらぶらしていた時、偶然ヤマモトの姿を見つける。

何か考え事をしているかのように真剣な表情をして歩くヤマモト見つけ後をつけたが、ヤマモトはバスに乗り込みその場を去って行った。

路線図をみると、最終的には墓地公園に行くバスだった。

ヤマモトはどこへ行ったのだろうか、ヤマモトが時折見せる哀しい表情を思い出していた。

家に帰り、隆はパソコンで「山本純」「ブログ」と打ち込み検索してみた。するとその中に、「みぃ」というヤマモトと同じ年頃だと思われる女性のページを発見した。

そのブログの中に「今日は山本純くんの命日」と書かれた記事があった。

記事の内容を読んでみると、彼は3年前自ら命を絶ったらしい。同姓同名かと思って何気なく、日記を読み進めていると写真のリンクが貼られていた。

そのリンクを開いてみると、そこに写っていたのは隆の目の前に現れた「ヤマモト」だった。隆は驚きながらも再度写真を見るとやはりヤマモトに間違いない。

そして、隆は今度は「山本純」「自殺」で検索をかけてみた。

すると、ある記事がヒットした。

その内容は、山本純(当時22歳)が当時務めていた会社の屋上から飛び降り自殺をしたという記事だった。

記事の中には顔写真付きのものがあり、それは明らかに隆が普段が会っているあのヤマモトと同じ顔だった。

隆の目の前に現れたヤマモトは幽霊なのか?

以前ヤマモトが「あの日お前と同じ表情してたやつ知ってたから」と言っていたのはヤマモト自身のことだったのか?

ヤマモトは自分が自殺したことを後悔し、隆の自殺をとめるために現れたのか。

考えても考えてもわからなかった。

===
一睡もできなかった隆は、いつもよりかなり早めに会社に行きオフィスには1番乗りだった。

早めに会社に行ったもののヤマモトのことが頭から離れず気分転換に会社の屋上に向かった。屋上には入れないように南京錠がかけられている。南京錠をあけてこの扉の先に待っているのは自由なのか…それとも…

ここ最近は時々屋上にきて南京錠がかかっているのを何度も見に来ていた。

再度オフィスに戻ると誰かが出勤しており、隆の席でパソコンをいじっている。

ゆっくりと席に近づくと、それは五十嵐先輩だった。

五十嵐先輩は突然現れた隆に明らかに動揺しており、隆はなぜ自分のパソコンをいじっているのか、また何かミスでもしていたのかと不安になった。

すると五十嵐先輩は小谷製菓のデータで調べたいものがあってとすばやくパソコン画面を消した。

そして、持っている小谷製菓のデータを全て五十嵐先輩のハードディスクに動かすように言われ隆は素直にデータを移した。

その時自分がミスした発注の元データがなくなっていたことに気づくが、もう必要ないものであったため、特に気にすることもなった。

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その夜、ヤマモトに真相を確かめるべく隆はおそるおそるヤマモトと会った。

隆は日曜日に見かけたことを話したがヤマモトは人違いじゃないとあっけらかんとし、ビールを飲み干し、つまみを食べており隆の目の前にいるのは幽霊ではなく生身の人間・ヤマモトであった。

ヤマモトのことを考えても仕方ない、そう思い隆は仕事に集中することにした。

迷惑をかけてしまった五十嵐先輩の力になればと小谷製菓の担当者・野田さんと話したことをまとめ始め、お昼の休憩前に先輩に渡しに行った。

しかし、五十嵐先輩は「データは昨日全部渡したんじゃないのかよ」とものすごい剣幕で怒り給湯室に呼び出され、隆に詰め寄り「脅しているつもりか」とつぶやき去って行った。

隆はわけがわからずもう家に帰りたい気持ちでいっぱいだった。

昼休憩が終わると、部長に会議室に呼び出され「散々五十嵐にフォローしてもらっといて手柄取られたみたいな言い方しているそうだな」と怒鳴られた。

見に覚えのないことを言われ動揺する隆。

隆は誤解を解きたい気持ちでいっぱいだったが、部長は怒鳴り続けた。

オフィスに戻ると他のみんなも隆を見ないフリをしていることがわかった。

五十嵐先輩に屋上に呼び出され、隆は必死に謝った。本当に少しでも五十嵐先輩の役に立ちたいと思っていただけだった。

すると五十嵐先輩は「自分が小谷製菓の発注を書き換えた、入社半年のお前に大型契約取られると困るんだよ」と隆に言った。

隆は驚きと同時に1番信頼していた人に裏切られた気持ちで胸が苦しく何も言えなかった。

===
日曜日の朝。

隆は会社に行き手にしていたハンマーで南京錠を壊し屋上に上った。

今日で全てが終る、日曜日のまま永遠に月曜日は来ない。

自分は周りの人間をいらつかせることしかできない、自分が嫌で嫌で出仕方がない。

扉を開け、1歩ずつ進み、屋上の縁立ち上がった。

もう少しで楽になれる。

深呼吸し大きく手を広げ目を閉じた。

すると後ろから突然

「気持ちよさそうやな」と声が聞こえ、現実に引き戻された。

ヤマモトだった。

なんとなくヤマモトが来るような気がしていた。

「色々と相談乗ってくれたのにごめん」

「そっち行っていいか、目の前で落ちられたら一生トラウマになる」

「じゃあ帰ってくれ」

「帰れ言われて帰られるやつはいないやろ」

「どうせまたすぐに会えるだろ?だって山本純は3年前に死んでいるから」

「知ってたんか」

やっぱりそうだったのか。

幽霊だと思っている隆にヤマモトはそっと「冷たいかどうか触ってみ」と手を差し出した。

隆は躊躇しながらもヤマモトの手を触ると、温かかった。

そして、ヤマモトの手に触れると隆は思わず泣き出してしまった。ヤマモトはゆっくりと隆の手を引き屋上のふちから隆を下ろした。

その場腰を下ろし、空を見てヤマモトが話し始めた。

「お前の人生は何のためになると思う?

お前の人生の半分はお前と、お前を大切に思ってくれる人のためにある

お前は今自分の気持ちばっかり考えているけど、残されたものの気持ち考えたことあるか。

何で助けてあげられなかったって後悔しながら生きていく人間の気持ち考えたことあるか」

そう言われ、隆は両親の顔が脳裏に浮かんだ。

父親は隆が高校生の時、会社が倒産し家族で実家の山梨に引っ越した。

東京から離れるのが嫌だった隆は両親とケンカし、父親を責めひどいことを言った。

早く東京の戻りたく東京の大学を受け飛び出すように実家を出た。

決して楽ではなかったのに、大学まで行かせてくれて、仕送りもしてくれて自分は当たり前のように受け取っていた。

自分が死んでも心から悲しむ人間なんていないと思っていた。1番大切な両親のことなんて思い出す余裕もなかったことに気づいた。

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隆は久しぶりに実家に電話した。

東京が嫌になったら帰ってきたらいんだからねと、優しい母の声は昔と変わっていなかった。

隆はもし会社辞めたらどうする?と聞くと、母は別にいいんじゃない会社は世界にたったひとつだけじゃないんだからとあっけらかんと言われ、隆は少し拍子抜けしていた。

少しでも自分が死んでも誰も悲しまないと思ったことを後悔した。両親が一生懸命育ててくれた命を簡単に捨てようとした。

自分の愚かさを激しく責め、俺はひとりなんかじゃない、そう思う隆だった。
===
月曜日、隆は会社を休み図書館に行き山本について調べた。過去の新聞や週刊誌を読み漁り山本純の自殺に関する記事を読み漁った。

そして、隆はあのブログ主の「みぃ」にメッセージを送った。

するとすぐに返信があり、何度かやり取りした後、大阪に向かった。

ブログ主のみいに教えてもらい訪れた家では年配の女性が温かく出迎えてくれた。

隆は部屋の中にある仏壇に手を合わせ、お茶を出してくれた女性が話し始めた。

「1番悔やんでいるのは逃げ方を教えてあげていなかったこと。いつも頑張れって励ましながら育ててきた。

慣れない環境でどうしようもなくなっても頑張って逃げることもできずにとうとう壊れてしまったの。

どうして気づいてあげられなかったのかしら」

と深い悲しみの目をしていた。

「逃げ方を知らなかったあの子は、会社を辞めることも相談することもできずに自分から人生を降りてしまった…」

隆は、最近まで自分もそうだったことを話す。

でも、自分はアイツと出会って変わった、アイツが本当に大切なことは何かって教えてくれたと告げる。

そして、純のお墓は東京にあることを聞く。

両親は大阪にいるが、あの子は東京にいるから純も寂しくないわよねと女性は言う。

そうですきっと大丈夫ですよと隆は答えた。

そして、その女性はあの子が家に帰ってこなくなったのは自分が精神的に弱ってしまい、純と同じ顔をしたあの子を見るたびに辛くなってないていたから…

結局大切なものを二つとも自分の手で傷つけたと話した。

そして、あの子からは一方的に元気だから心配しないでと連絡が来て、職場も住所も電話番号も教えてくれず、どんな人生を送っているかわからないのと言った。

アイツらしいですねと隆は答えた。

そして去り際、「アイツはその名のとおり純粋で優しくて、とても強い。純さんの分までなんておこがましいこといえないですけど、僕もアイツも一生懸命生きていきます。」

と言い、純とアイツの母親は涙を流しながらありがとうとつぶやいた。

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東京に戻った隆。

ゆっくりと昼前に起き、身なりをきれいにし颯爽と家を出た。

そして職場近くの喫茶店でヤマモトを呼び出した。

隆はヤマモトに「今まで色々とありがとう」と頭を下げ、ここでちょっと待っていて欲しいとお願いする。

すると隆は笑顔でヤマモトに「ちょっと今から仕事やめてくるわ」と言い喫茶店を出て行った。

隆は部長の元に行き、「俺、今日で会社辞めます!」ときっぱりと言い放った。

すっきりとした表情の隆に部長は、血相を変えて隆に罵声を浴びせ続ける。

隆は、「他人に自分の人生どうのこうの語られる資格はない。

自分の人生に口出しできるのは本気で自分のことを心配してくれるやつだけだ。

俺の人生は俺と周りの大切な人のためにある。

この会社にいても幸せだとは思えない。だから辞める」

そう言った。

「僕には世界を変えることはできない、でも自分の人生は変えられる。

自分に嘘をつなかいよう、両親を大切にして生きていく、今の僕にはそれが全てです」

そう言い放つと、隆はお世話になりましたと会社を去った。五十嵐先輩が「がんばれよ」つぶやいた。

会社を出た隆は、颯爽と走り出し、かばんをぶんぶん振り回しながらスキップしそうな勢いだった。

「おれは自由だ」

急いで、ヤマモトが待つ喫茶店に向かう。

喫茶店のドアを開きヤマモトに報告しようとしたが、ヤマモトの姿はなかった。そして、喫茶店の店員からヤマモトから預かったという1枚のメモを渡された。

なんとなくいやな予感がして、その手紙を見ることができなかった。

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あれからヤマモトには一度も会っていない。

電話しても、すでにヤマモトの電話番号は使われていなかった。

その後、隆は新しい転職先を見つけつつも短期のアルバイトや派遣をしながら本当に働きたいやりたいと思える仕事を見つけようとしていた。

ふと電車のホームで高校生らしき少年がぼーっとした表情で列に並んでいた

その横顔はどこかで見覚えがあるような気がした。

この顔は…あの頃の自分だ。

その瞬間、少年の身体が線路の方に傾いた。

隆は精一杯少年の腕を掴みホームの方に引っ張った。少年は目に涙をいっぱいに浮かべ瞳で、隆のほうを見た。

そして隆は歯を見せて「久しぶり!お、俺だよヤマモト」

とっさにアイツの名前を言ったのだった。

ポケットには、あの日ヤマモトからもらったメモ用紙が入っていた。

「人生ってそれほど悪いもんじゃないんだろ?」と書かれていた。

===

久しぶりの職場。

職場に行く途中、前から知っている女性が歩いてくる。

自分のことに気がつくと嬉しそうに近寄ってきて
「先生、試験合格されたそうですねおめでとうございます」と声をかけてきた。

正式な肩書きを手に入れられてニート脱出かなという自分に、女性ナースはフリーランスの臨床心理士なんてかっこいいですねと言った。

そして、今日から新しい心理カウンセラーの先生が研修に来るという。

俺は今でも思い出す。純は「もう大丈夫心配しないで」といい残し、あいつは会社の屋上から飛び降りた。

無理に仕事をやめさせればよかったと後悔し、今でも悪夢にうなされていた。

純がなくなってから、俺は鏡を見れなくなっていた。

鏡を見るとあいつが話しかけてくるようで悲しそうな目で見つめてくるようで気が狂いそうになっていた。

何人助けたって純は戻ってこない、しかし自分の目に留まる人でも助けたい。

山本優はそう思っていた。

そして、隆のことを思い出していた、

あれから2年経ったが一度だって隆のことを忘れたことはなかった。

最後に隆はスキップして横断歩道を渡っており、その姿は俺の気持ちを癒してくれた。

その時、後ろから一人の男に声をかけられた。

聞き覚えのある声に驚き振り返るとなんとそこに立っていたのは隆だった。

「俺にも救いたい人がいる。俺はその人に救ってもらったから、今度は俺がその人の苦しみを救いたい。だから色々教えてくださいね。山本先生。」

そういうと、隆は白い歯を見せて笑った。

なぁ純、人生はそれほど悪いもんじゃないぞ。

そう山本優は純に心の中で語りかけたのだった。

ちょっと今から仕事やめてくるネタバレあらすじの感想


隆の目の前に現れた「ヤマモト」の正体は、自ら命を絶った山本純の双子の兄?弟?の山本優でした。

原作には双子なのか兄弟なのかはっきりとは書かれていませんでしたが、顔が激似ということからおそらく双子という設定なのでしょう。

仕事で精神的に追い詰められた隆を、幽霊となった純が同級生を装い救いに来たというストーリーなのかと思いきや、まさかの実は双子で実在する兄?弟?だったという予想をはるかに超えた感動の物語でした。

仕事で精神的に追い詰められる…これ多くの人は誰でも一度は経験したことがあり、もしくは今まさに自分そうだ…という方多いのではないでしょうか。

自分の人生は自分のためと半分は周りの大事な人のためにある…隆がヤマモトに言われ気づき実家に電話するシーンは号泣ものでした。

働く全ての人に共感できる小説なので気になる人はぜひ原作と映画合わせて楽しむことをおすすめします!

今仕事で行き詰っている方も新たな1歩を踏み出すきっかけの作品になるかもしれません。

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