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誤差(松本清張)ネタバレあらすじ犯人はあの人物だった!原作とドラマは違う? [ドラマ]

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テレビ東京にて松本清張没後25年特別ドラマ「誤差」が放送されます。

これは、松本清張の短編小説集「駅路」の作品のひとつです。

ドラマでは村上弘明さん、剛力彩芽さん、陣内孝則さんがメインキャストとして出演し、松本清張医療サスペンスドラマ第3弾となります。

今回は、原作小説「誤差」を読んだので、ネタバレあらすじを結末までまとめてみました。

ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

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誤差(松本清張)ネタバレあらすじ結末まで!


東海道線から2時間ほどの山奥にある温泉宿「川田屋」に一人の婦人客が訪れる。

宿張には、安西澄子、27歳と書かれ住所は東京となっていた。

服装から贅沢な暮らしをしていることがわかり、1番いい部屋を指定した。

澄子は一人で宿を訪れ、後から同伴者が来るのかと思われたが翌日になっても誰も現れない。

外を出歩くこともなく、温泉に長くつかることもなく、ただ部屋でひとり本を読んだりして過ごしていた。

宿には大村という一人の青年が宿泊していた。

彼は結核を患い、湯治目的に滞在していた。

どこかの地主の息子だというが、病気のせいか顔も青白くやせている。

大村はよく帳場に来ては、他の客と話しをし宿の主人と将棋をしたりしていた。

澄子が宿に来たことを知っており、美しい女性が一人宿に来たことが気になっていた。

大村は澄子の部屋を担当している仲居のふみ江に澄子の様子を伺うが、ふみ江もよくわからない。

芸者のようないいところの奥さんのような…。

大村は、誰かの愛人ではないかと推測していた。

ある日、大村は宿の展望台のようなところから外の景色を眺める澄子を見つけ声をかける。

しかし、澄子からの積極的な返事はなくその場を去って行った。

大村は澄子の素性を探り誘おうとしていたが、上手くいかずイライラしていた。

そして、ふと大村は澄子が見ていた景色に目をやると、駅と宿を連絡するバスが通る道が見えた。

澄子は誰かが来るバスを待っているように思えた。

この大村の予感は的中し、その日の夕方40代後半と思える長身の紳士がやってきて、澄子を訪ねてきた。

澄子は明るくはずんだ声をあげていた。

大村はこの様子を見ており、宿の女中たちもこの二人の様子を見ていた。

男は澄子と同じ安西姓を名乗ったが、夫婦でないことは誰もがなんとなく感じていた。

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男がやってきてから澄子は見違えるようにイキイキしていた。

宿から1歩も出なかったが二人で名所を歩き回り、とても仲むつましい様子が伺え、特に澄子の方が喜んでいるように見えた。

宿では女中も一緒になって、後から来た男のことを検索していた。男がどこかに旅行しその帰りを澄子がこの宿で一足先に来て待ち合わせたのだろうと想像していた。

男が川田屋にきてから3日目の夕方3時過ぎ、珍しく男は一人で外出した。

宿の近くには本屋がなく、雑誌を買いに行くと駅のある町にバスで出かけて行った。

宿から駅まではバスで約30分。

往復時間と雑誌を買う時間を含めると宿から1時間半はかかる。

男が戻ってきたのは、4時50分。

男は町の本屋の包紙に包んだ雑誌を握っており、玄関で女中がおじきをして男を出迎えた。

そして、男は玄関から部屋に戻って約30分後、手にスーツケースを持って玄関にやってきた。

それを見かけた宿の主人は驚き「お発ちになるのですか」と声をかけた。

男は、人に会うため今夜は別のところに泊まり明日の朝に戻ると告げた

そして「家内は今良く眠っているから誰も行かずにそっとしておいてください」と言い宿を去って行った。

宿の主人が、随分と早く寝るものだなと時計を見ると夕方の5時33分だった。

===
その後、澄子が部屋で首を絞められ亡くなっているのが発見された。

男が宿を発ってから2時間後、係りのふみ江が部屋の片づけをするため7時過ぎに訪れた時に発見された。

すぐさま警察に連絡し、刑事は8時ごろに到着した。

澄子の遺体は、現場で確認した嘱託医により死後硬直状態から亡くなって4時間~5時間と推定された。

当然、澄子と共にいた男が容疑にかけられた。

今夜は別の宿に泊まり明日の朝戻ると言ったがおそらく戻ってこないだろう。

事件の夜、澄子の遺体は担当警察署の町にある病院に運ばれ解剖が行われた。

解剖を担当したのは病院の院長だった。

そこで、死後経過時間は解剖時から5時間と推定された。

現在は10時20分。5時間前だと夕方5時過ぎということになる。

被疑者と思われる男が外出先から宿に戻ってきたのが4時50分。

そして、彼が宿を発ったのは5時33分。宿の主人が時計を見てはっきりと記憶している。

この40分の間に犯行が行われたと思われる。

二人の間に男女間のトラブルがあり男は発作的に女をてにかけたのだろう。そう刑事は推測していた。

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しかし、現場に到着した時に警察の嘱託医が検案をした時、死後推定時間を4時間ないし5時間と言っていた。

判断した時は午後8時頃、そのため4時間ないし5時間ということは死亡時刻は午後3時か4時ごろということになる。

これだと少し違ってくる。

男は3時過ぎには本を買うため宿を出ていた。

3時とするならばまだ部屋にいたが、澄子を手にかけた直後に本を買いに外出するとは考えられない。

もし3時に澄子を手にかけていたのであれば、その後すぐに逃走し宿に戻ってくるはずがない。

さらに、男は本を買って宿に戻ってきてから、40分で支度をし逃走にかかっている。

だから4時50分前~5時33分。

この約40分の間に犯行が行われたと見なければならない。

仮に犯行が4時だとしたら、男は駅に行っていて宿にはいない。

この裏づけは本屋ですでに取っており、アリバイが成立している。

嘱託医の推定した時刻だと犯行時刻と合わないのだ。

このことを、解剖を担当した院長に言うと、その嘱託医のことを知っており、「彼は死亡推定時刻を多めに言う癖があるひと」だと言った。

医者にはそれぞれ癖があり、死亡推定時刻を少なめに言う人と、多めに言う人がいるという。

この誤差は仕方ない、しかし院長は5時間が妥当だと言った。

刑事も現場の状況と推定時刻から院長が出した5時間という方に傾いていた。

====
警察では、澄子と一緒にいた男を犯人として捜査が始まった。

澄子の持ち物から、本名は添島千鶴子という銀座のバーのマダムをしている女性であることが判明した。

そして、とある鉄鋼会社の重役の愛人であることも判明した。

刑事は、その鉄鋼会社の男を突き止め会いに行ったが、川田屋で一緒に過ごしたあの男ではなく事件当日アリバイがあった。

バーの会計係の女の子から、添島千鶴子には別の繊維会社の総務部長と恋仲になっていることが判明した。

これは極力周りに知られないようにしており、1番信頼されていた会計係の子だけがそっと打ち明けられたという。

その男の名は竹田宗一(48)

竹田が勤務する会社を訪れると、2週間ほど前から大阪に出張し、その後も病気と称して自宅療養していることがわかった。

竹田が出張から自宅に戻った日が、添島千鶴子が亡くなった翌日に当たっていた。

犯人に間違いない。

竹田を捕まえるべく動き出した刑事。

しかし、驚くべきことが判明する。

竹田はその日の午前8時半頃、自宅の物置で自ら命を絶っていたことが発見され家族から届出があった。

もう少しで逮捕できるところを…と刑事は地団駄を踏んだ。

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捜査員はすぐに竹田の自宅にむかった。

竹田が自ら命を絶ったのは、前日の夜11時半ごろ。

家族は少しも気づかなかったという。

竹田は大阪の出張から戻るとひどく悩み苦しんでいるような様子だったが、家族が原因を聞いても答えなかったという。

竹田は遺書を残しており、その遺書からも自ら命を絶つという覚悟がはっきり見受けられた。

それは、

「どうしても命を絶たなければいけない事情が起きた。

その理由はここには書けないが自分がしたことに責任をとる、生きていく力がない。

この破滅から再び自分が立ち上がることは絶対に不可能で、生きる気力も努力も全て失った。

自分で蒔いた種は自分で刈り取らなければならない。」

といった内容だった。

竹田は大阪出張が5日間でその後すぐに帰京せずに、愛人である添島千鶴子が待つ川田屋に、立ち寄ったとわかった。

しかしなぜ、竹田が添島千鶴子を手にかけることとなったのか。

その理由については遺書に書かれておらずはっきりしなかった。

添島千鶴子が他にパトロンがいることから、竹田と感情のもつれがあり、何かのはずみで発作的に犯行に及んだと推測された。

とにかく、犯人が亡くなってしまったため、捜査は打ち切りとなった。

====

事件から1年後。

山岡刑事は捜査の参考にと法医学の翻訳書を手に取り、「死後推定時間」の項目を読んでいた。

本の中に、

「死後硬直の現れ方は個人差があり、それぞれの医者によって、早期に言いがちな医者と長期に言いがちな医者がいる。」

と書かれていたことから、川田屋の事件について思い出していた。

あの時、嘱託医の死後推定時刻と、解剖を担当した院長の死後推定時刻には1時間以上の食い違いがあった。

院長は、嘱託医のことを「多めに言う人だから」と言っていた。

死後推定については、鑑定した医者の個人的な誤差があることを以前も聞いており、この本にも個人差を踏まえ捜査に従事しなければならないと書かれている。

病院長は嘱託医のことをオーバー気味に言う癖があると言ったが、院長はもしかすると少し早期に言う癖はなかったのだろうか。

山岡刑事は今一度事件について整理を始めた。

①嘱託医の死後推定時刻
・当日午後8時宿での鑑定
・死後推定時刻4時~5時
・つまり死亡時刻は午後3時~4時頃

②解剖を担当した院長の死後推定時刻
・当日午後10時の鑑定
・死後推定時刻5時
・つまり死亡時刻は午後5時

両者の開きは1~2時間ある。

この開きは大きな意味を持っていると感じた。

まず②の解剖を担当した院長の見解が正しいとした場合

死亡時刻の5時は、竹田が雑誌を買いに行き宿に戻った4時50分の直後である。

それから、彼が身支度をしてから宿を経ったのが、5時33分。

犯行時刻とぴったり一致する。

しかし①の嘱託医の見解が正しいとした場合

死亡時刻が午後3時だとすると、竹田はまだ本を買いに行く前で添島千鶴子と一緒に部屋にいた時間。

もし仮にこの時に犯行に及んだとしても、その後本を買いに出かけているうちに女中が部屋に入り添島千鶴子を発見してしまう可能性もある。

そして、竹田は4時50分ごろには宿に戻っている。

そのため3時の犯行ではないと推測される。

では午後4時はどうだろうか。

しかし、竹田が本を買いに出たのは3時過ぎであり、午後4時だと宿にいない。

実際に竹田が本を買いに行った本屋では午後3時50分ごろ竹田が雑誌を買いにきた様子の目撃証言があった。

山岡は病院長が死亡推定時刻を少なめに見立てているのではないかという疑いがぬぐいきれなかった。

よく考えてみると、竹田が宿に戻ってきて、逃亡する前の40分間では犯行に及ぶには時間が短すぎる。

再度竹田の遺書の内容を確認した。

謝罪に満ちた内容であったが、この遺書の中には自分が添島千鶴子を手にかけたという言葉はひとつも書かれていない。

もしかして、竹田は犯人ではないのではないか。山岡はそう思い始めた。

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しかし、竹田は宿を去るとき「誰も部屋に入らないように」と告げている。

竹田は明らかに逃走時間を稼ぐために、発見を遅らせる行為をしたことが見受けらた。

彼は、犯人ではないが、発見を遅らせたかった。

もしかして、竹田は添島千鶴子が亡くなっている最初の発見者だったのではないか。

そして、発見した時刻は竹田が宿に戻った4時50分。

しかし、なぜ犯人でないのにすぐに宿や警察に知らせなかったのだろうか。なぜ部屋に入らないようにと促したのか。

もしかして、添島千鶴子が亡くなっていることを誰にも知らさなかったのではなく、知らせることができなかったのではないか。

黙ってその場を逃げるしかなかった。

竹田は一流企業の幹部社員であり、もし彼の愛人が不審に亡くなっていることが知られると、容疑は竹田に向けられる。

たとえ、無実だとわかっても、マスコミには彼の名前が出て公になってしまう。

会社にも家族にも添島千鶴子との関係がバレ、会社にもいれなくなってしまうだろう。

仕事も失い、家庭も崩壊してしまう。

そのことが竹田は一瞬にして頭によぎったのだろう。

だからその場から逃げなければと本能的に逃げたのだった。

宿張には偽名を使っており、自分が特定されるようなものも持ち去れば、ばれることがない。

しかし、東京に戻り、二人の関係を知っているものが一人だけいることを知った。

いずれ自分のもとに警察がやってくる。

こうなれば今まで手に入れてきた仕事、生活、家族、人生そのものの一挙に潰されてしまう。

一度壊れた生活を元に戻せるほど若くもない。

彼は生きることそのものが面倒になってしまったのではないか。

遺書に書かれた意味はそういうことだったのではないか。

===

再度、この事件について捜査が行われた。

そして、当時の滞在客をしらみつぶしに調べたところ、当時宿に泊まっていた「大村」という男が容疑者として検挙され、大村は犯行を白状した。

大村は、竹田が本を買いに出かけた際に、添島千鶴子の部屋に忍び込み、襲おうとした。

しかし、添島千鶴子に抵抗され、面倒になったため犯行に及んだというものだった。

犯行は午後3時40分に行われたものだった。

(おわり)

誤差(松本清張)ネタバレあらすじ結末まで!感想


「誤差」とは死亡推定時刻を判断した医師たちの少しの誤差を表すものでした。

医療サスペンスということで、ちょっと難しいのかなと思って読み進めましたが、事件のからくりが解ける部分はそうだったのか!と思わずうならせるような展開がとてもスリリングで楽しめる作品でした。

若干、犯人が大村というところがあっけない感じはありましたが、誰もが男が犯人だろうという思わせられ、誤差が少しずつ解けていくところはかなり読み応えがありました。

また、すこしの「誤差」があるにも関らず、自分の都合のいいように解釈して物事を進めようとする、もしくは、こうでなければいけないと知らず知らずのうちに型にはめてしまい、物事の真実が見えなくなってしまう。

これはこうだからとついつい自分の価値観でよく検討したり確かめもせずに決めてしまうことって、私たちの日常生活でもありがちだなと感じました。

ドラマ版では、原作小説にないオリジナルのキャラクターが登場していますね。

結末は同じかと思いますが、オリジナルキャラクターがどういう風に事件に関与しているのかも楽しみなところです。

原作小説は短編ながらも読み応えがあり、面白かったのでぜひ原作とドラマ合わせて楽しむことをおすすめします!

第4弾もやってほしいですね。

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